SORACOM Harvest Data を使用して SORACOM LTE-M Button for Enterprise のクリック種別、バッテリ残量を確認する
このドキュメントでは SORACOM LTE-M Button for Enterprise (以後、Enterprise ボタン) クリック時のクリック種別、バッテリー残量を SORACOM Harvest Data で確認する方法について記載します。
- ステップ 1: SIM 管理の画面から Enterprise ボタンを確認する
- ステップ 2: LTE-M Button for Enterprise 管理画面より設定する
- ステップ 3: ボタンをクリックして Harvest Data へのデータ格納を確認する
- ステップ 4: (参考) 簡易位置測位機能を用いて位置情報を確認する
当ガイドの前提は以下のとおりです。
- SORACOM のアカウントを作成済みであること
- SORACOM LTE-M Button for Enterprise の登録が完了していること
ステップ 1: SIM 管理の画面から Enterprise ボタンを確認する
Enterprise ボタンは、SORACOM ユーザーコンソールの SIM 管理画面から確認できます。 Enterprise ボタンは plan-KM1 の eSIM を内蔵しているため、SIM のひとつとして表示されます。 なお、Enterprise ボタンはクリック時の短い時間のみオンラインになるため、セッション状態の表示はオフラインが正常です。
表示されない場合は、Enterprise ボタン購入後に SORACOM ユーザーコンソールの SIM 管理画面より [SIM 登録] > [注文から登録] > [受け取り確認]を選択してください。
SIM の 名前 (Name タグ) および DSN タグに、DSN (DeviceSerialNumber) が設定されています。DSN は、ボタンの裏蓋を開けた面のラベルに印字されていますので、各ボタンの識別にご利用ください。 DSN タグは SIMを選択して、[詳細] ボタンから確認できます。
ステップ 2: LTE-M Button for Enterprise 管理画面より設定する
ユーザーコンソールの Enterprise ボタン管理画面からデバイスを設定します。Enterprise ボタン管理画面からは、以下 3 つの設定ができますが、当ドキュメントでは SORACOM Harvest Data へ格納する手順を紹介します。
- ボタンから送信されたデータを SORACOM Harvest Data へ格納する
- 簡易位置測位機能を有効にする
- メール送信を設定する
ユーザーコンソール左上の Menu より [ガジェット管理] > [LTE-M Button for Enterprise] をクリックします。

Enterprise ボタン管理画面より、[新規デバイス設定] をクリックします。

登録している Enterprise Button または Plus ボタンが表示されます。設定したいボタンを選択して [次へ:グループを選択] をクリックします。

設定を保存するグループ名を入力し、[次へ:設定を編集] をクリックします。既存のグループがあり、そちらを利用する場合はグループを選択してください。

[可視化を有効にする (SORACOM Harvest Data / Lagoon)] を選択し、画面下部までスクロールして [保存] をクリックします。

保存が完了すると「設定を保存しました。」と表示されます。[戻る] をクリックすると Enterprise ボタン管理画面へ戻ります。

ステップ 3: ボタンをクリックして Harvest Data へのデータ格納を確認する
Enterprise ボタンを一度クリックし、LED インジケータが 10 秒程度オレンジで点滅したあと緑に点灯することを確認します。最後に赤が点灯する場合は基地局との接続に失敗している可能性があるので、電波状況の良いところで再度試してください。
Enterprise ボタン管理画面より、対象のボタンをチェックし [データを確認] をクリックします。

SORACOM Harvest Data の グラフ表示を[集合棒グラフ]に切り替え、ボタンのクリックデータが表示されることを確認します。

下へスクロールすると、Harvest Data へ格納されているデータを確認できます。格納されているデータは以下の通りです。なお、緯度, 経度は簡易位置測位機能が有効な場合にのみ送信されます。
項目名 | 説明 | 値 |
---|---|---|
clickType | クリックの種類 | 1: シングルクリック 2: ダブルクリック 3: ロングクリック |
clickTypeName | クリックの種類 | SINGLE: シングルクリック DOUBLE: ダブルクリック LONG: ロングクリック |
batteryLevel | バッテリーレベル | 0.25 / 0.5 / 0.75 / 1.0 |
location.lat | 緯度 | -90 ~ 90 |
location.lon | 経度 | -180 ~ 180 |
binaryParserEnabled | バイナリパーサーの利用を示す | true |
- 格納されているデータのうち、グラフに表示されるのは数字データのみです。clickTypeName などは文字データのためグラフに表示されません。
{"locationQueryResult":"success","location":{"lat":xx,"lon":yy}}}
のようにネストされた JSON で送信されています。
ステップ 4: (参考) 簡易位置測位機能を用いて位置情報を確認する
Enterprise ボタン管理画面より、対象のボタンをチェックし [デバイス設定変更] をクリックします。

簡易位置測位機能を有効にし、[保存] をクリックします。[戻る] をクリックすると Enterprise ボタン管理画面へ戻ります。

Enterprise ボタンを一度クリックし、LED インジケータが 10 秒程度オレンジで点滅したあと緑に点灯することを確認します。最後に赤が点灯する場合は基地局との接続に失敗している可能性があるので、電波状況の良いところで再度試してください。
Enterprise ボタン管理画面より、対象のボタンをチェックし [データを確認] をクリックします。

SORACOM Harvest Data の グラフ表示を[マップ]に切り替え、Enterprise ボタンのおおよその位置が表示されることを確認します。

以上でSORACOM LTE-M Button for Enterprise のボタンクリックを SORACOM Harvest で可視化できました。